■ ヨットのキール修理
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水深の浅い場所で低速機走中(約3kt)に座礁。海底は砂。
座礁時のショックも柔らかかったとか…
オーナーさん曰く、
「以前から原因不明のビルジが溜まっており、これを機会にビルジが多くなった」
というもの。
船内外も見た目大きな損傷も無いんですが、キールを手で揺するとグラグラ動きます!(驚)
キール下部の座礁部分も、大きな傷ではないです。
何だか不思議です。
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セットボルト部分から船内が浸水しているのは明らかで、取り付けナットを緩めてキールを船体から落として点検です。
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このヨットは、キールの真上にエンジンがあるタイプです。
エンジンを載せるベッドとキールを取り付ける部分=フランジを一体で作って船体に接合しているという構造で、どうやらこの接合(接着)に問題があったと判断しました。
元々、船内から突き出ているフランジと船体がちゃんとくっついていなかったということ…製造時の問題!?
写真でお分かりになるかどうかわかりませんが、接着しているはずの部分がスカスカです。
スカスカ部分の両面は表面がツルツルでしたから、剥離したものではなく、ちゃんと接着できていなかった…ということになります(哀)
離型剤が除去されていなかったのかな???謎です。 |
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抜いたキールはきっちり下で固定しておいて、
ひたすら、接着不良部分が見えなくなるまで削って削って。
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キールを元に戻します。
船体とキール本体のレベル(傾き)をきっちり測って、真っ直ぐに挿入します。
キールのセットボルト部分と、フランジ&キールの間はエポキシ接着。 |
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FRPの積層。 |
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仕上げです。
その他の損傷部分も。
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エンジンも元に戻して、完了です! |