products造作あれこれ (これまでに修理や製作を行ったものの一部です)
■ ヨットのレストア(外部)ほか 

 船齢十数年、(四捨五入で20年)のヨット。
このままでは可哀相。
買い取りさせて頂いたのですが、
それなりに痛んだり、トラブルを抱えていたり…
思い切ってレストア!という運びとなりました。

ヨット:DEHLER28(ドイツ)

不具合箇所
 船底:部分的なゲルコート剥離、バラストキールの錆び、
     ラダー表面のFRPと芯材が剥離
 ハル:擦り傷、ゲルコート劣化
 デッキ:ノンスリップシート劣化・剥離
 コックピット:  ;     ;     ;
 ドッグハウス:ゲルコート劣化、
     ハッチ&ポートライト雨漏り、アクリル劣化
 エンジン:オーバーヒートによる、ヘッドの歪み
       オルタネーターの焼損
       セールドライブの不具合
       消耗部品交換
 艤装:スピンポール紛失(水没)のため、新調
     ハリヤード劣化のため交換
 電装:配線見直し、バッテリー交換
 

↑白系を塗装後、デヘラー純正風に塗装↑


↑喫水付近のラインは2本入れてみました
ハルは、擦り傷をパテ整形、下地処理の後、グレーが少し入った白系を全体に塗装。
ラインは、以前のブルーから、グレーに変更。
ちょっと落ち着いた感じの色に。
 
↑施工前のラダー     ↑施工後のラダー

 
↑施工前のキール     ↑施工中のキール


↑エポキシ塗装後
キールの錆び、ラダー表面剥離は、この頃のDEHLERヨットの持病と言っても過言ではないと思います。長年にわたって海上保管されている場合、必ず発病します。
キールの錆びに関しては、メーカーを問わず、鋳鉄製キールの上にアンダーコートのみの塗装が殆どなので、経年で錆が出てくることが多いです。

←キールは錆と塗料を全剥離し、パテ整形のうえFRP2層処理。
ラダーは、表面のFRPを全剥離し、芯材の表面をパテ整形、FRP2層処理。
船底塗料も全面剥離し、エポキシアンダーコートを施工(オズモシス対策)
 
        ↑施工前のデッキ↑


↑施工中のデッキ

 
       ↑施工前のコックピット↑


施工後のコックピット↑
デッキは、ドイツTBS社のノンスリップマットを直輸入のうえ施工。
標準色は薄いグレーでしたが、嗜好を変えてサンド(海砂色)にしてみました。
コックピットは座面と足元を今、話題の「フレキシ・チーク」施工。
 
↑丸型ポートライトを…   長方形に交換↑


↑水深も風向風速もアウト…新品に交換↑
 ドッグハウス側面の丸型ポートライトは、雨漏りがあり、ギャレーとチャートテーブルに雨ダレが…この丸型ポートライトは経年で必ず雨漏りするようで、シーラントで雨漏りを防いでいる場合が殆ど…ハメ殺し状態で開閉不可能になるので、LEWMARの長方形ポートライトに変更。
オーナーバースのポートライトとバウハッチそれぞれのアクリル部分を新品に交換。
ちなみにコンパニオン両サイドの丸型ポートライトはシーリングしてハメ殺しです…
航海計器(Wind&Speed・Depth)は液晶がアウト!
新品に交換。エンジン整備で機走しっかりと6ノット!
青いラインもグレーに変更。
ドッグハウスはコンパウンドを掛けて艶出し。
 
↑T・デューサー交換…トイレのスルハル交換↑    
航海計器交換ということで、Speed・Depthメーターのトランスデューサー交換(左)
トイレのスルーハル&バルブ交換(右)。
トイレ手動ポンプAssy交換。


エンジン(2001)
ヘッドに歪みがあったため、面研・バルブ擦り合わせ
海水冷却系クリーニング。
セールドライプのオイルシール劣化のため交換。
オルタネーター焼けのため、交換。
消耗部品(インペラー・Vベルト・亜鉛・フィルター類・油脂類)交換


 
その他、ジブファーラー&ジブ(セルフタック)新品に交換。
電気系配線の見直し・交換、バッテリー交換、その他色々…
船底塗装を行って完了です。
新艇?と思えるほどになりました。。。

上記レストアーの内容は、2007年3月現在のものです。
  気に入っていただいたお客様のところに
  お嫁入りしました。


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